ティム・バートン監督のリメイク作品が滑ってるので、
今回もどうなのかと不安で劇場には足を運ばなかったんですが、
鑑賞後、何故劇場まで足を運ばなかったのか後悔・・・。
内容としては、初代猿の惑星の前の話になり、
何故、猿が知能を持ち始めたのかという部分。
リメイク版は原作にはこちらの方が近いらしいのだが、
基本的にはシリーズの中では新解釈というポジションなので、
若干そことの繋がりは薄いのだが、普通にリメイク版しか見てなくても楽しめると思う。
また、2〜5作目との繋がりは基本的にはないので、全部を見る必要はない。
(繋がらないどころか矛盾点も結構あるらしい。)
ぶっちゃけ2以降は惰性で作った感が否めないので私は2までしか見てない。
本作の劇中では猿を媒体として、
人間の汚い部分や逆に良い部分など『人の本質』をうまく描いており、
人間に対する皮肉を込めた問題定義が結構あるので、
単純にSF映画としても楽しめるが、
製作側が出した疑問を深く色々と考えてみるというのも楽しみ方の一つではないかと思う。
あとは展開/テンポがかなり良く没入感が凄い。
その為最初から最後まで映画の世界に引き込まれ、
中だるみなしで、あっという間にエンディングまでくる。
残念なのが、以前は特殊メイクだった猿達だが、
今回はCGと人の合成(?)になってしまったので、
CGになってしまったら、何でも出来ちゃうというのがわかったてるので、
素晴らしく豊かな猿達の表情を見ても驚かなくなってしまったこと。
まぁ、ここは映画の内容とは直接は関係ないので評価するべきところでもないのかなと思う。
とりあえず、今年見た映画では3本指に入る出来の映画でした。
ちなみに、ウィルス進化説の存在を知ってるとさらに楽しめます。
まぁ、細かい科学的な部分は描写してないし突詰めるときっと矛盾点もあると思いますので、
“そういう『説』があるよ”ぐらいの知識があるぐらいで十分なんですが。
軽くWikiぐらいは目を通していても良いかも。
↓
■ウィルス進化説(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AA%AC
それと前作は完全にSF映画だったが、
本作はSF映画ではあるが、途中までは新手の動物映画のノリなので、
もしかすると、そっち系の映画が好きな人にも・・・と思ったが、
『猿と人間の壮絶なる戦い』なんぞ動物映画好きには見せれないか。(爆)
お勧め度:★★★★★
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